平成26年度岡山県知的障害者相談員協議会相談会並び総会
平成26年度 岡山県知的障害者相談員協議会研修会
平成26年6月13日(金)10:20~13:50
きらめきプラザ 301会議室
1 会長あいさつ
岡山県手をつなぐ育成会徳田会長から、この知的障害者相談員制度は、昭和43年から開始され、昭和48年岡山県の委託を受けてこの研修会が始められたこ と、相談員は障害のある人の家族の人又は長く指導された方等を県が委嘱されていたが、平成24年度から市町村長の委嘱となっている。これまで、支援費制度 から総合支援法までころころと制度がかわり、相談しようにもどこで相談を受けてよいのか分からずに困っている人たちもいる。皆さんは障害者に関わりが深い 方ばかり等で特に心情面を受けてもらえる相談員として欠かせない役割をもつておられので、活躍を期待しているとの挨拶があった。
2 来賓あいさつ
岡山県障害福祉課鈴木健二課長から、先ほどの育成会会長からの説明でこの研修会が長期間行われていることを知り、深く感謝するとともの各相談員の皆さん が県下各地で障害者の皆さんへのご尽力に対して感謝すると述べられ、県としても気軽に相談に応じられる体制に努めているので、申し出ていただきたい。ま た、とくに本年度から在宅の重度障害者を対象にレスパイト事業を始めているが、これには市町村の負担もあるので、是非とも市町村に働きかけていただき、こ の事業を利用していただきたいことなどについて紹介をされ、挨拶とされた。
3 県・市町村担当者紹介
ご多忙の中、県民局や市町村の障害福祉担当の職員のみなさん15名がご参加くださり、自己紹介していただいた。
4 講 話 10:30~11:25
講話「岡山県瀬戸高等支援学校の取り組み」
講師 岡山県瀬戸高等支援学校 指導教諭 金 島 一 顯 氏
・瀬戸高等支援学校並び琴浦高等支援学校が開校してからの就職状況の伸びやその実態について、具体的に詳しく説明いただいた。
・誕生寺特別支援学校や本年度開校した倉敷真備高等支援学校に職業科コースができたこと。
・就労に向けての学校での取り組みについて、生活の質の向上とそれぞれの生徒の障害特性や適性に合致した職業訓練を具体的に、学年毎に段階をおいて教育されている様子。
・本人への支援についても視覚的てがかりや指示内容も細かく砕いて理解しやくするなどの工夫と就労場にもそのことの理解と啓発についての働きかけ
・卒業後のアフターケアーとして、どうしてもいくらかの離職者が出るので関係機関との連携と本人についての再調査などに再就職へ向けての努力。
・実習に行った時期が冬で就職したときに夏の暑さに適応できなかつたなど、知的障害者特有の傾向に対する配慮も必要であることなど、実際の学校でのご苦労の様子がよく理解できるお話であった。
5 活動報告 11:25~12:15
備前県民局管内相談員 赤磐市 鳥 羽 美智代 氏
・相談員になり、十数年になり、最近小さいお子さんの親からの相談が多くなっている。
・次男が自閉症スペトラム。当時はまだ少なく相談できるところもなく悩み苦しんだ。
・相談員となり、自閉症で悩んでいる親の電話相談を受けており、県下はもちろん県外からもあり、深刻な悩みを抱えての相談があるが、関わるうちに回数も少なくなり落ち着いてこられる。これらの相談を通して私自身力をもらったり、学ぶことが多い。
・以前ここで実践発表された瀬戸内市の藤林さんから瀬戸内市に自立支援協議会を設立するまでの話があり、赤磐市にも是非とも設立したいと思い、市内の四人の相談員で数年にわたって啓発のための講演会を行い、その都度アンケートをとって市の担当に届けた。
・ももぞの学園の菅野園長においでいただき、参加者も増え、市の担当者もおいでくださり、ようやく東備地域自立支援協議会の赤磐市部会として発足することができ、来年度から独自の協議会ができることになったとの報告でした。
備中県民局管内相談員 浅口市 阿 藤 美穂子 氏
・相談員には22年になり、まだ十分に相談した例も少ない。
・その中で働いている障害者の母親から相談があれ、発達障害のビリープの会と本人の会を紹介し、その母親が本人の会の手伝いにきていただくようになった。
・数年前から、浅口市の本人の会を立ち上げる手伝いをさせていただき、隔月活動し、現在27人が参加している。
・また、笠岡学園で退職された原田先生が笠岡市内で若いお母さん方のピヨソールという話し合いの場を作られており、そのお手伝いもしている。なかなか活発な話し合いができている。
・こうした活動から、井原市の方でもグルーブができて活動するようになったとの報告でした。
美作県民局管内相談員 津山市 二 木 幸 子 氏
・障害のある我が子が学校でのトラブルや不登校になった悩みに苦しんだこと。ある先生の一声で助けられた。
・相談員になって2年になるが、まだまだ相談件数も少ない。
・相談に乗ったケースで、冬に行方不明になったという相談があり、警察への届け出や関係機関への協力依頼などの助言をし、数時間のちにスーパーで見つかり 安堵したが、いろいろと様子をお聞きする中で家庭にその他種々の問題を抱えていることが分かり、少しでも心が落ち着くように他の相談機関へ支援してもらうように勧めたこと。
・軽度の障害のある方の相談で、本人と親の考えが異なり、困っているケースで私自身が困り、自立支援協議会のケース会議で相談に乗ってもらい、それらの意見をお話して少し解決の方向に向けることができたな どの報告があった。
昼 食 12:15~12:45
6 情報交換 12:45~14:00
地域毎に分かれて、本日出席いただいた、県民局や市町村担当者を囲んで情報交換が1時間あまり熱心に行われた。
備中県民局井笠地域
備中県民局総社地域
備中県民局倉敷地域
美作県民局
備前県民局岡山地域
備前県民局東備地域
備前県民局東備地域 7階 702会議室
備前県民局岡山地域 7階 703会議室
備中県民局井笠地域 3階 302会議室
備中県民局その他地域 3階 301会議室
美作県民局 3階 301会議室
平成26年度岡山県知的障害者相談員協議会総会
1 会長あいさつ
岡山県知的障害者相談員協議会高田会長から、午前中の熱心な研修でお疲れですが、これからの総会のご協力をお願いして開会のあいさつとされた。
2 議事
議長選出
(1)平成25年度岡山県手をつなぐ育成会との共催・参加等事業状況報告並びに収支決算報告について
(2)監査報告について
(3)役員改選について
(4)平成26年度事業計画並びに予算について
(5)平成26年度地区別研修会について
(6)その他
3 閉会
難波副会長から午前の研修会の引き続き、総会ということでお疲れ様でしたと述べ、閉会挨拶とされた。