第3回岡山県小規模事業所協議会研修会

平成27年度 第3回岡山県手をつなぐ育成会小規模事業所協議会研修会

                         平成28年1月15日(金)
                         13:00~15:00
                         岡山きらめきプラザ705会議室

1  開 会

  開会挨拶 岡山県手をつなぐ育成会小規模事業所協議会 会長 延藤美智子
       一般社団法人岡山県手をつなぐ育成会    会長 日下  功
・延藤会長から、本日の研修について協力いただいた県の吉田総括参事と社福の岡山市育成会高中総括施設長に感謝し開会
 挨拶とした。
・続いて日下県育成会会長から、昨年11月の中四国会長会において、事業所協議会の三上運営委員長から、時期全国研修
 大会を岡山県で是非受けていただきたいとの要請を受け、年末に育成会と小規模事業所協議会の三役で協議し、受諾する
 方向で考えているので、本日皆さん方の同意をいただきたいとお願いした。

2 来賓挨拶 岡山県保健福祉部障害福祉課      総括参事 吉田忠夫氏
・平素の県育成会の活動に対してお礼を述べ、来る19日に鳥取岡山両県知事により「あいサポート運動」の締結が行われ、実施
 することになったなどの紹介があり、挨拶があった。」

3 参加者自己紹介

4 研 修


 講 話「第2期岡山県障害のある人の自立に向けた所得向上計画について」
       岡山県保健福祉部障害福祉課  総括参事 吉田忠夫氏
・資料を元に説明。       
   配布資料            
  ・平成26年度における障害者福祉施設事業者等による障害者虐待状況
  ・平成26年度障害者虐待対応状況調査
  ・障害者福祉施設等における障害者虐待の防止と対応の手引き改訂のポイント
  ・障害者福祉施設等における障害者虐待の防止と対応の手引き
  ・障害者差別解消法施行に向けた本県の対応について
  ・障害者差別解消法福祉事業者向けガイドライン
・先だって公表された県内の障害者虐待について、報告。
・全国的にも障害者虐待が惹起されていることから、昨年9月に虐待防止に対しての厚労省から示された虐待防止指針により
 具体的な防止対策について説明。
・次に、本年4月から施行される障害者差別解消法について、これまで取り組んできた啓発の状況と厚労省から示された指針
 について、特に注意していただきたい点についての説明があった。
 質 疑
・現場としては、具体的に虐待した当事者の年齢や性別がわかると対策が取りやすいので公表するように要望するが、厚労省
 での報告の様式から公表することは難しいとの回答。法人の規模については、中位の法人とのこと。
・通告の窓口はどうかとの質問に対してすべて市町村。県の方に通告があったものも市町村へ。
・協議会のメンバーについてはとの質問に対して、各種障害者団体の代表や司法関係者、大学などの学識経験者などである。
・市町村の協議会の設置状況についてはどうかということと市町村が安易に丸投げ委託しないようにということに対しては
 まだ、設置が進んでいないということと、中立公正が図られるような組織となるよう指導するとのこと。

 発 表「事業所における現状と課題について      」
       社会福祉法人岡山市手をつなぐ育成会総括施設長 高中美和氏
                                                               配布資料
・組織図を示しながら、事業所の種類と数、並びに利用者、職員数について説明。
・岡山市手をつなぐ育成会の成り立ちと作業所設置から法人化し、その後どのように事業を拡張していったか、また、現在
 での問題点と今後の計画について説明。
・親の会としての事業であるので、早くから、障害者の一人暮らしのための支援として在宅支援を行ってきたことと、相談
 などの支援事業について採算が取れないことに苦労していると話されていた。
 質疑はなし。

 説 明「全国手をつなぐ育成会連合会事業所協議会全国研修大会について」
       
全国手をつなぐ育成会連合会事業所協議会運営委員長 三上正浩氏
                                                               配布資料
・小規模作業所が、親の会によって設置され、県市町村の支援を受けながら細々と運営されていたのが、昭和53年に通所
 援護事業として国からの補助金が交付されるようになり、全日本育成会がその受け皿になって各事業所に配分。
・当時は、千数百の事業所が加盟していたが、自立支援法の施行に伴い、補助金が打ち切られとともに、加盟事業所が減少
 した。
・育成会としては、本人や親の立場にたって事業所運営を行うことと、事業所は地域活動の拠点になることなどを再認識
 して育成会の傘下に事業所協議会を再組織化して現在に至っている。
・本年度は千葉氏において、全国研修大会を行うが、その主要命題が「障害者の高齢化、重度化問題と本人の権利擁護の
 立場からの個別支援計画の立て方」となっている。
・来年度、全国研修大会が中四国ブロックで開催が予定されており、この岡山県で是非とも開催をお願いしたい。

 岡山県手をつなぐ育成会の岡野副会長から補足説明と課題について説明
・事務局で検討した結果、開催するとすれば、本年9月3日~4日で岡山ロイヤルホテルにて
・開催にあたり、現地実行委員として小規模事業所協議会の延藤会長、岩月・政本副会長と岡野県育成会副会長に
・本年2月に千葉市で開催される全国研修大会に三役から2名視察のため、派遣し、費用は本年度の研修予算より支出。
・この研修大会開催の会計については、事業所協議会会計とは別会計として運営する。
 以上の説明を受け、全会一致で承認。

5 閉 会

 政本副会長から、今日の研修を受け、また最近我が事業所であった出来事を考える中で、本人の権利擁護という観点
から事業所を運営する責任の厳しさについて重く心におかねばならないことを痛感している。岡山での全国研修大会は
その点で良い勉強の場になるので、是非とも参加し力を合わせて実行しましょうと呼びかけ閉会挨拶とされ、午後3時
に散会。