平成28年度地域(地区)連絡協議会懇談会
平成28年度 地域(地区)連絡協議会会長・副会長等懇談会
平成29年2月13日(月) 10:00~12:00
岡山きらめきプラザ7階 702会議室
1 開 会 開催要項
岡山県手をつなぐ育成会日下会長が、先週から大雪で県北の皆さんはご苦労の中の出席を謝すとともに、この連絡協議会も平成19年にできてすでに8地区 で、それぞれの地域で特色ある活動されているが、高梁・倉敷地域が未組織であのが残念なことである。この未組織のところが来年度には組織化ができるよう協 力したい。今日は、各地域の状況報告や意見交換により、今後の活動の活性化になることを期待するなどの挨拶があった。
2 研修・協議
司会を組織委員会の歌川委員長が行い、開始した。
(1) 情勢報告 県差別解消条例案 障害者、高齢者、子供支援窓口の一本化
・岡山県障害者差別解消推進条例について 岡野副会長から説明
・この原案は、県議会の渡辺議員の依頼で、岡山県身体障害者連合会の井上事務局長が作成。
・この案は、身体障害者連合会、精神障害者家族連合会と県手をつなぐ育成会とで検討しているところである。
・検討案のまとめは、理事の皆さんに配布して意見をもらってものをまとめたものである。
・まとまってものを渡辺議員に渡し、来年度の県議会で議論のうえ制定してもらうことになる。
・県の育成会として指摘した事項
・差別解消の具体的な問題をどこがきちんと解決できるようにするのかが不明確なので、明確化を
・各市町村への差別解消法地域協議会の設置ができていないので、設置を
・他県の条例を調査。
奈良県では相談等調整委員会
茨城県はそのための協議会設置
京都府では身体・知的の相談員が担当
沖縄県、富山県では調査委員会設置
・「すべてのものが障害の有無にかかわず」という文言がたくさんの条項で出ていて煩わしいとか、逆に差別
されているように感じるので、「すべてのものが」というように整理しては。
・県民の責務の中に、社会参加という文言を挿入してほしい。
・技術的助言という文言の具体的な意味が不明確。
・「生き生き岡山」が出てくるが、現知事が変わっても続くのかどうか。
以上の点がすべて受け入れられるかどうかはわからないが、意見としてまとめたものとして提出している。
質疑
・虐待の事例としてどのようなものが入るのかが不明。意見として
(2) 地域(地区)連絡協議会の動向について
<各地域の連絡協議会からの報告>
・岡山地区連絡協議会
・平成19年3月に設立。その年に中国大会が岡山市で開催のための準備、運営を担当。
・平成20年からは、これまで報告しているように、警察や交通機関への要望を毎年実施。
・広報活動としては、平成21年から県障害者スポーツ大会のフライングディスク競技会のボランティアとして運営の応援。
以上の3点を柱にして活動。
・今後に向けて、療育手帳の形式や段階が各県によりまちまちであり、岡山県内では岡山市が政令市となり形が違うので、その統一の要望
・フライングディスクの係員には500円を交通費として支給。要望活動にも300円支給してはとも考えている。
・井笠地域連絡協議会
・平成28年度は、各種啓発、研修活動を実施。自立支援協議会の各部会への積極的な参画
・各地域での意見交換会などに出てみると色々と意見が出ていている。その中で
・浅口市ではヘルプマークというカードを配布し、理解と支援活動を推進。発達障害の人を中心に高齢者や子供さんに配布
・これは以前、県育成会で療育手帳のカードケースを配布した時に身につけていてかえっていじめに会うのではとの危惧が
・井原市では、事業所の連絡組織を立ち上げて介護施設と保育施設、障害者事業所で支援の橋渡しにより谷間に当たる人への支援を
・B型事業所など通所している人の16時から19時まで空白時間帯の居場所づくりを精神障害者の地域定着支援とタイアップして利用
・三世代交流館で水曜日や土曜日に食事の提供や、お風呂サービスを。
・地域連絡協議会としての課題
・地域の育成会から、困りごとなどの課題を聞き取っていく活動や、役員会などの支援として通信費や交通費の支給をどうするかの検討を
・研修視察などの経費、研修会での講師への謝礼や接待などの経費などの他地域での状況を
・津山地域連絡協議会
・5部会で構成 地域、学校、施設、相談員、小規模事業所
・学校部会では、8中学校区に訪問し療育相談実施。鏡野や久米南町へも。
・啓発活動として、警察へ要望訪問。新たなこととしては、パトカーを出してもらい、本人との交流会を実施
・昨年12月4日に全日本の助成20万円をもらってイリュージョン(手品の公演)を開催。120人の参加
・本年の2月19日に本人の地域における活動会を津山市から14,5万円の補助金をもらい開催予定。
・2月24日に開催される津山市障害者施策審議会開催後、障害者差別解消推進協議会が移行して開催される予定。
・地域内の中学校区で開催される交流会への係員の交通費は支給していない。
・東備地域連絡協議会
・6月に総会を開催。広域であるので、参加者に交通費として500円支給することを決めている。
・警察署への要望について、皇太子視察警備の関係で予定が狂ったが、その後8月4日に8人で備前署に訪問し、よく対応してもらった。
・10月4日に東備地域の事業所の見学ということで、赤磐市へ12名で訪問して交流した。
・11月のみかん狩りを予定していたが、台風の襲来で中止。
・3月中に旧瀬戸町の育成会が岡山市との合併で岡山市育成会に組み入れられたが、何かと交流しにくく、福祉サービスも藤工房の事業所を 利用している関係もあり、東備地域との交流を考えている。
・真庭地域連絡協議会
・自立支援協議会が行政とタイアップしている関係で重複していることが多い。
・7月4日に日下会長にもおいでいただいて真庭市手をつなぐ親の会10周年記念の研修会を開催。午前中は講演会で午後からは軽食を食べなが らレクレーションを行った。
・学校における医療的ケアを必要としている子供が増えてきている。真庭市では人工肛門の子供がおり、そのための要望活動を行った。
・そのために、校医から看護師を派遣するか、病院から送迎により処置をする2案で持って、市の福祉課へ働きかけた。教育委員会へもお願いし たが、対応が悪かった。結局、10月に病院へ連れて帰って処置し学校へ送り届けることで条例化し、解決することができた。
・会合その他の活動は無償でしてもらっている。
・総社地域連絡協議会
・総社市でも自立支援協議会が活発に活動しているので、それに参加させてもらっている。
・先ほどから出ている交通費の問題も総社地域で500円支給している。
・2月24日に藤工房へ見学を予定しているが、市外への清音社協のバスが利用できなくなり、吉備路学園から提供してもらうことになった。
・書類などの印刷は用紙を用意して持っていくと社協が印刷してもらえるので助かっている。
・勝英地域連絡協議会
・我々の活動が、本当に役立っていたのか、反省している。
・地域生活支援事業や福祉事業所の「なごみ」、社協などの役員がダブっている。
・精神障害者事業へも協力しており、参加者も増えてきたが、これらの事業の役員も重複している。
・社会福祉協議会の職員が退職してNPOを立ち上げ、空き庁舎を利用して地域生活拠点事業所を設置した。
・「焦らず、たゆまず、諦めず」をモットーにして活動してきたが、「焦らず」を変えていかねばならないと思っている。あまりにも世の中の 変化が激しくなっている。
・新見地域連絡協議会
・私も病気で一年あまり活動できていなかったので、これからボチボチ活動しなくてはと思っている。
・6月には、岡野副会長にもおいでいただき、総会を開催。
・新見警察署への訪問を実施。グループホームなどの所在地一覧、白書や会報を持参した。
・10月には、事業所見学として吉備路学園「みぞぐち」の訪問。13名の参加。
・1月10日には、健康の森学園支援学校の訪問。始業式の後、保護者のみなさんへ岡野副会長から育成会について説明。
小学部、中学部、高等部、訪問の25名の保護者が参加。
・3月にも高等部のみなさんが卒業後の進路の関係で様子を伺いに訪問の予定。
・倉敷市
・倉敷は、昨年から設立に向けて努力していたが実現できていない。
・倉敷市育成会の事務局が利用している市の総合福祉会館が改築する予定になっており、31年までに退去を求められている。その後の対応もし てもらえないということで困っている。
<協 議>
福田
・懇談会で話し合いで、できれば一枚ものにまとめたものを持ち寄って話し合うと理解しやすいので、そのようにお願いしたい。
桂木
・地域連絡協議会の中に、市を中心としてものと周辺市町村を含めたものがあるので、報告の仕方も変わって来る。
・予算の配分の仕方が不公平になっているので、そのあたりの改善を。岡山地区は所属団体も一番多い。
・それぞれの連絡協議会で活動する上で全くの無償というわけにもこれからいけないのではないか。
福田
・連絡協議会懇談会も例年開催するのであれば、次年度の計画の参考にもしたいので、できれば1月の開催にしてほしい。
荒井
・津山地域では、5部会があり、本日は3部会長が出席している。
・岡山地区で療育手帳の要望をすると言われていたが、どのようなことか。
福田、桂木
・療育手帳の様式が統一されていないとか、再審査、再発行など諸々の問題について3月の総会で調査をお願いし、問題を整理して要望を。
・療育手帳が全国で段階や形式が違うので、全国育成会にも要望している。岡山県下だけでも統一してはということで考えている。
・皆んなで要望活動を一緒にすることが組織活動の活性化に役立つのではないかとも思っている。
・先日も療育手帳を提示したのに、割引ができていないという問題があった。
日下
・新見地域で実施された支援学校の訪問をされ昨年度も取り組んでもらったが、他地域でも取り組んでいただきたい。
徳田
・差別解消地域協議会の設置されているところは。岡山市、総社市、津山市、井原市。その他は未設置
・それから、差別事象があった時に通告の窓口が各市町村にあるかどうかの確認を。
・自立支援協議会に被せて、県は差別解消協議会を設置している。各市町村でも同様であろうが、その機能をもつ協議会の設置の要望を
・今日、配布資料の新聞記事のように、障害者、高齢者、子供への支援窓口が一本化されると思うので注目してほしい。
日下
・津山の方では相談窓口があまりできていないので、行政のお願いし、現在では虐待、差別のそれぞれの窓口担当を決めてもらっている。
福田
・連絡協議会の会合してもだんだんと出席者が減少しており、役員の後任がいない。施設の親の会でも同様である。何か改善策があれば、組織委 員会でも検討して教えてほしい。
・相模原事件での対応ということで防犯カメラの設置がされているようだが、何かその対策で情報があれば教えてほしい。
桂木
・警察訪問で、警察官がスマホを持っているので、施設などの情報を掲載してもらっていると対応が早くできるのだがと言われたので検討を。
・2月から3月に警察官対象に障害者研修を朝礼の時間にしても良いので、講師を派遣してもらいたいと言われた。支援学校の先生に依頼。
玉野署と南署で実施。
・障害者、外国人への支援ボードでポケットに入るものを警官が持っている。
河本
・施設親の会で2月24日に研修会を予定。相談支援についての内容。
・障害福祉制度やサービスについて分かりやすく説明された又村さんの本を購入して160人の会員に配布。
西村
・相談協議会から鏡野町の小学校支援学級へ7名の相談員で訪問し交流する予定。
林
・井笠地域の16~19時への対応の話に感銘を受けた。
・旧瀬戸町育成会としてこれまでずっと活動してきたが、合併により、岡山市に加盟したが、岡山まで出て行くことも難しくなりまた東区に組み 入れられたが、西大寺へのアクセスも困難。そうしたことから、今後どのようにするべきか考えなくてはと思っている。
青山
・相模原事件への対応として、津山ひかり学園で防犯カメラの設置もされているが、合わせて危機管理への対応をお願いした。
・先般、近くの障害者が学園に連れて行ってくれと頼まれ、日曜日に連れて行ったが、事前の申請がないので面会させてもらえなかった。
・このあたりも臨機応変してもらえないか、要望しなくてはと思っている。
・警察の件、連絡協議会で警察官へ障害者の正しい理解をお願い。
・津山ひかり学園で、誕生寺支援学校の分教室を譲り受けてグループホームに改装してもらった。
予定していた12時となり、散会。