平成27年度岡山県小規模事業所協議会総会並びに第1回研修会

 6月26日(金)午後一時より、きらめきプラザ705会議室において、一般社団法人岡山県手をつなぐ育成會傘下の岡山県内小規模事業所のうち、20事業所が集まり、本年度の総会並び研修会が開催された。

1 出席者の確認
   加盟26事業所のうち、20事業所が出席し、過半数を超えているので総会が成立することを報告。

2 開会挨拶

 岡山県小規模事業所協議会の小川会長から、雨天の中、県下各地から傘下いただいたことのお礼を述べ、私は地域でれんげ福祉会として作業所を67年間支え てきた。障害のある人が地域で生きて道を支えていくために頑張ってきたが、高齢となり、病弱の妻の介護に専念しなくてはならなくなり、本会の会長を退任し たいことと、これまでの協力を感謝したいと話して開会挨拶とされた。
 引き続いて、岡山県手をつなぐ育成会の日下会長からは、先月25日の育成会総会において会長に就任したので、浅学非才のものであるが、ご支援ご鞭撻との 挨拶があり、また、県内の各事業所がお互いの問題点を話し合い、すこしでも解消できることは有意義なことであり、本日の総会と研修会が盛会裡に終わること を祈念して開会挨拶とされた。

3 来賓あいさつ

 岡山県障害福祉課の吉田郁夫総括参事さんが、議会開会中ということで鈴木課長に代わってと断られて、各小規模事業所では、障害のあるみなさんの就労に向 けて尽力されたことに敬意を表すると述べ、県では、生き生きプランの一貫として障害者の一般就労や地域移行などを推進していること、また、山口県であった 虐待事例にも触れて本県でもあってはならないこととして、7月30日には研修会を開催こと、本年度は障害者福祉計画の見直しの時期となっているので、みな さん方からの意見を求めたいなどのお話をされ、来賓挨拶とされた。

4 自己紹介
 本日、出席した事業所の施設長並びに指導員から、事業所と氏名をそれぞれ自己紹介した。

5 議長選出
 高野事務局長から、規程により、会長が議長に就任するとの説明があり、小川会長が議長として議事を進行。

6 議  事
(1) 平成26年度事業報告
(2) 平成26年度会計報告・監査報告
 平成26年度事業報告並びに会計報告については、高野事務局長から、監査報告は三人の監事を代表して岩月監事より報告。質疑なく全会一致で可決。
(3) 役員改選について
 岡野県育成会副会長から、出席者の意向を尋ねながら原案を示し、全員の賛同を得た。
 会長として、現副会長である延藤美智子、副会長として岩月成臣と政本昌美の各氏
 監事には、今吉秀子、武川広子、近藤有加子の各氏
 ここで、小川会長からの退任挨拶と延藤新会長からの就任挨拶があり、残りの議事は延藤会長が進行。
(4) 平成27年度事業報告(案)
(5) 平成27年度予算(案)
 平成27年度の事業報告案並びに予算案について高野事務局長から説明、一部記載の謝りがあり訂正の上、全会一致で承認。
(6) その他  一部質疑あったが、情報交換の項で話し合うことに。

7 講  話

 演  題「障害者福祉施設従事者等による虐待状況と防止について」
 講  師  岡山県保健福祉部障害福祉課 総括参事 吉 田 郁 夫 氏
・山口県で起きた虐待事例について、報道記事などからその概要と本県で取り組んできた虐待防止対策と啓発。
・平成25年度の虐待報告と、事業従事者による4件の虐待事例について説明。
・来年4月から実施される障害者差別解消法への取り組みについて
 以上の件を配布された資料をもとに説明された。

 質  疑
Q1 昨年度、施設内職員から虐待ではないかとの事例について相談があり、市町村や県の窓口を照会したが十分な対応がしてもらえず、運営適正化委員会へも 声をと伝えた。現認できないからの対応と思うが、未然防止という見方から、関係施設に通報してはどうか。また、苦情窓口について職員が担当している事業所 が多い。せめて親の会役員に。防止のためにも親の会役員と事業所と毎月とか隔月に情報交換する場があればと思うので、その点も含めて啓発してほしい。
A! 今回の山口県での事例を踏まえ、曖昧にせず、市町村と関係者と連携して、事業所へも指導したい。ご意見についても研修会で伝えたい。
Q2 事業認可された県として、定期的に事業所の指導監査ということで巡回されているだろうが、積極的にしていただくことが未然防止にもなると思うが。
A2 ご意見のとおりであるので、県民局とも協力して巡回指導にも力を入れたい。
Q3 使用者の虐待が2件あり、指導されていると思うが、なかったとされた使用者にはなんらかの対応はなかったのか。
A3 使用者の虐待については、労働局の担当ということであり、しかもその内容は待遇の問題で労働法に抵触することから問題が複雑であると聞いている。県としては踏み込めないところである。

8 その他、情報交換
・小規模事業所協議会アンケート結果について
 今回のアンケートへの協力にお礼とこの内容について次回研修会で活用したい。
・岡山県大会の記念品について
 受賞者への記念品として事業所の授産製品を採用したい。800円程度で50点。協力をお願いしたい。
・本年度実施するリーダー研修会について
 来月13日から実施される。申請に際していろいろと変更があり、迷惑をかけたことと応募についてお礼。

 情報交換
・NPO法人として決算期を迎えて、法人事業税や消費税の問題で困っている。利用者にしっかり工賃を出してあげようとするには売り上げをあげないといけないが、売り上げが多くなると税金の問題が出てくる。どのようにされているか、教えて欲しい。
・一品では、1,000万円以上? 合わせても5,000万以上でないと消費税はかからないのでは。
・NPO法人であったとき、福祉サービスの報酬が三ヶ月遅れで入ってくるが、税金は猶予されず、すぐに納入するよう求めてくるので困ったが、現在は社会福祉法人となっているので、事業税がなくなり助かっている。ただし、複式簿記で厳しい監査もあり大変ではある。
・社会福祉法人で運営されている事業所もそれぞれ内容が大きくことなるので、一度それぞれに様子を尋ねてはどうか。

9 閉会挨拶

 延藤会長から、次回研修会は、私どもの藤工房で開催すると事務局ではお考えであるので、そのようになれば是非おいでいただきたいとの案内をされて閉会挨拶とされた。