岡山県小規模事業所協議会第2回研修会
平成27年度 第2回岡山県手をつなぐ育成会小規模事業所協議会研修会
平成27年11月13日(金)
13:00~15:30
社会福祉法人藤の里「藤工房」
当日開催要項
1 見 学
説 明 社会福祉法人藤の里「藤工房」 延藤美智子施設長
藤工房パンフレット
・2003年から無認可の作業所として発足し、平成18年授産施設として法人化。
・瀬戸町の駅近くにあったホテルを取得して、生活介護、グループホーム、ショートステイの事業。
・瀬戸でグループホーム15人を受け入れ、和気町のグループホームで5人受け入れている。
・和気町の藤工房の就労継続B型事業所へ生活訓練棟を増設。パン、陶芸、さおり織りに箸入れなどの下請け。
・昨年から和気橋西岸で町施設を借り受けてB型事業所麺工房「味彩」運営。
・工賃として平均2万円。最高額は五万円
見 学
・和気町の藤工房でB型事業所と生活介護事業所を見てから、和気橋の麺工房「味彩」へ。
2 開 会
開会挨拶 岡山県手をつなぐ育成会小規模事業所協議会 会長 延藤美智子
来賓挨拶 岡山県保健福祉部障害福祉課障害者支援班 参事 赤木俊文氏
3 研 修
講 話「第2期岡山県障害のある人の自立に向けた所得向上計画について」
岡山県保健福祉部障害福祉課障害者支援班 参事 赤木俊文氏
・資料を元に説明。 配布資料
・岡山県内での平均工賃は12,873円で全国42位。全国平均14,437円。
・工賃向上に向けての目標額。達成に向けての問題点。効果的に取り組み事例など。
質 疑
・倉敷市では学卒者がまずA型事業所へ行く。B型事業所が重度化しており、個別対応に追われて工賃アップにならない。セルプ協があまり機能していないのではないかと思うが?
・B型事業所のそうした実態については理解できるが—-。県としても気にはなっており、なんらかの働きかけをしたい。
・この間、ある親から最重度の障害児がA型事業所に定員の空きがあると言って受け入れてくれたというが、本人にとって良いのだろうか。
・厚労省では、本年度A型事業所の適正化について指導是正の通知があり、指導している。
・施設外就労について、以前は製造業が多かったが、現在は清掃などの委託事業が多いと思われるが、実態を教えて欲しい。
・A型事業所の就労時間の実態も教えて欲しい。
報 告「第2回中国地区手をつなぐ育成会事業所協議会リーダー研修に参加して」
社会福祉法人藤の里 藤工房サービス管理責任者 延藤厚美氏
。地域福祉経営力強化講座と銘打った研修で、株式会社「インサイト」が主催。
・7月13日から10月20日まで月2回で、1回が3時間。
・作業所が法人化して10年となり、冷静に見直す機会が得られた。法人のあり方について考えさせられた。
・本法人の弱い部分や課題に、また、この東備地域での社会資源や法人の立場についても議論。
・7回の研修であり、高い受講料であるので、新たなノートとシャープ芯を用意して参加したが、8割以上がグリープワーク。
・毎回のグループワート前に事前の宿題があり、法人内で施設長、従業員と話し合う。
・この講座は珍しいもので、法人の規模も違う。50人から500人規模。まだ、NPO法人であるとか、法人と成ってからの期間もマチマチ。
・問題点や課題も大きく異なるし、一歩踏み込んでの共感や解決への糸口の議論までには至らなかった。
・講座の進め方が面白く、毎回インサイトがワークシートを用意し、利用者、保護者、法人従業員、法人の3年先の将来理想像を描き、その実現のための年次計画を立案。
この講座についての意見
・本法人では、サービス管理責任者や管理職など4人が受講した。今日も1~2年の職員対象に法人内研修を行っているが、一番感じるのは利用者の権利擁護に 関する意識啓発だ。研修に参加するので人手が足りなくなるので、何気なく勝手に出ないように鍵をかけるような行為がある。立場を替えて考えさせるような研 修が必要ではないかと思う。
その他の質疑
・市町村における地域生活支援事業で実施される移動支援が、県下の市町村によって大きく格差があるように思う。県で実態調査がされておられれば、次回の研修会で教えて欲しい。
・相談支援で不審がある。ある相談支援事業者では、特定の福祉サービス事業のみへの紹介をするところがある。本人の立場になり、選択できるような紹介をして欲しい。
・本日の資料3ページの第8に事業所から一般就労を勧めると書かれているが、A型事業所でもなかなか一般就労は難しいと思われるがどうか、その実態についても。
以上、熱心な協議が行われたが、質問や意見もなくなり、終了予定時刻になったので、高野事務局長から研修会終了したいと宣告があり、散会。