岡山県小規模事業所協議会第2回研修会

 平成28年12月6月(火)に社団法人岡山市手をつなぐ育成会の広瀬町仲よしと西部仲よしを見学し、研修を深めた。参加者は約20人であった。
 広瀬町仲よし所在地は、岡山市北区広瀬町にあり、岡山地方裁判所の北東方向の街並みの中にある。


 まず、「広瀬町仲よし」へ11時50分に集合し、「わダイニングこよし」で昼食をいただく。いつも提供されているA定食とB定食があり、A定食はクリー ムシチュー、B定食は豚味噌ホイル焼き。いずれも650円。障害のある本人が作ってくれ、配膳してもらえる。このレストランの事業はA型事業所となってい る。
1 見学(12:40~14:30)





 社会福祉法人手をつなぐ育成会(仲よし)総括施設長高中美和氏さんから、施設の概要について説明があり、その後渡辺施設長の案内で地域サポートセンター仲よし、広瀬町仲よし福祉ホームを見学した。

 広瀬町仲よしから、西部仲よしへ移動した。西部仲よしは、岡山市北区野殿西町にある岡山市施設「西部リサイクルプラザ」内に西部仲よしの事業所がある。





 西部リサイクルプラザの施設を所長さんの案内で見学。その中で空き瓶の選別を西部仲よしの利用者が真剣に選別している様子を見せてもらった。素早く的確に空き瓶を選別しており、見学者一同、その作業ぶりに感心した。

2 開会・研修 14:40~15:30   配布資料 要項ならびに研修資料  西部リサイクルプラザ資料



 まず、西部リサイクルプラザの啓発ビデオを視聴し、その後、所長さんから所内の事業概要について、説明がある。このような施設は、岡山市内では二カ所あり、こちらの施設は旭川以西を担当範囲としており、昨年1月から稼働しているとのこと。



 続いて、西部仲よしの宮崎所長さんから、一番最初は浦安で選別の委託を受け、その後、岡山市新保にあった資源選別所で 長年暑さ寒さに耐えて利用者と一緒に励んできたが、昨年、1月から冷暖房の整った真新しいこの施設で作業ができるようになり、喜んでいる。現在、A型事業 所となり、男性の利用者14人が毎日午前8時から午後4時半まで働いている。年齢は18歳から58歳である。以前の新保は岡山市中心やや南部で交通の便は まずまずであったが、こちらはバス便が1時間に一本ということなので、始業時間に間に合わせるには、岡山駅7時半に乗らねばならないし、帰りは午後5時半 ということで不便を感じているとのことである。工賃は、最低賃金。全員社会保険に加入させている。指導員は常勤が五人、パートが五人ということである。岡 山市では、旭川以東を担当範囲とする東部リサイクルプラザが西大寺にあり、こちらで西大寺仲よしが担当し、15人の利用者が働いているとのこと。



 次に、研修会に移り、まず岡山県小規模事業所協議会の延藤美智子会長から、本日の研修会では社会福祉法人岡山市手をつ なぐ育成会の林理事長さんをはじめ皆さんにお世話になり、このような立派な施設で利用者のみなさんがしっかり働いている様子を見せていただき、大変参考に なったとお礼を述べ開会挨拶とされた。それから、参加者の自己紹介を行った。
 

 続いて、社会福祉法人岡山市手をつなぐ育成会(仲よし)統括施設長の高中美和氏から、法人のこれまでの経過と今後の計画並びに地域生活支援拠点事業などについての講話があった。
・平成12年に社会福祉法人岡山市手をつなぐ育成会として法人認可を受けて、岡山市北区昭和町にあった作業所を全面的に改築し、知的障害者授産施設「仲よし」
・平成15年から地域サポートセンター仲よしを開設し、障害者のホームヘルプサービス事業を開始するとともに短期入所事業も開始。通所施設では初めてのもの。
・平成20年に、国の所有地を払い下げしてもらい、岡山市北区広瀬町に福祉ホームと、昭和町から地域サポートセンターを移設して施設を新設し開所。
・これから、将来を見通して、地域生活支援拠点事業所の指定を受けて、いつでも365日の緊急支援が可能な施設を広瀬町隣接の空き地を求め、整備の予定。
・地域生活支援拠点事業についての国の基本方針や岡山市の整備計画の内容の説明があり、やっと岡山市の指定を受けて具体化できる道筋がついたとのこと。
・岡山市で三ヶ所、整備するつもりのようである。ただ、国と市の補助金があまり期待できず、運営に当たっても赤字覚悟でないかと心配しているとのこと。

協議
・和気町の藤工房での取り組みについて延藤会長から発言があり、東備地域の拠点として位置付けられるよう働きかけているとのこと。
・倉敷市では、一ヶ所のみしか予定がないとのことで、どのくらいの予算をつけてもらえか不明。もし受けると市内全体から困難事例を受けなくなり事業継続が難しいと岩月さんからの発言があった。
 以上、真剣な協議があり、午後3時25分の予定時刻となり、閉会に移る。

3 閉  会


 閉会挨拶は、政本副会長から、我が子を他の施設にお世話になりながら、私の事業所の運営に心を砕いているが、内実がわ かるようになる障害福祉サービスとして相当の公費が費やされており、責任を重く感じている。ハウジング事業者からグループホームの整備の支援を言われる が、課題が多く、私自身が年を取り寝たきりにならないかとの心配があり、そのためのグループホームはないかと探されねばと思っている中での研修であった。 色々と参考になり有意義であったとの閉会挨拶があり、散会した。